栗林達プロ監修
牛革3層構造タップ
遂にベールを脱いだ「グリップタップ(grip tips)」。栗林達プロが、最初の革選定から全てにおいて監修。約1年間に渡りテストにテストを重ね、ようやく行き着いた先は牛革「3層」構造。タップに求められる「食いつき(グリップ力)」感を最大限に発揮する事に成功しました。
<栗林達プロ(JPBA) 開発秘話インタビュー>
Q.まずはグリップタップの特徴をお聞かせください。
A.こちらの商品名である「グリップ」は、つかむ・握るなどの意味があり、今回のタップを開発するにあたりこだわった「食いつき感」を的確に表現していることもあり、このネーミングにしました。
Q.製品自体の特徴は?
A.グリップタップは牛革、3層構造で仕上げました。
Q.3層タップは珍しいですよね?
A.そうですね、あまりないんじゃないですかね?
この「3層構造」については、最初から決まっていたものではなくて、何度も何度も試していく開発工程の中で最終的に僕自身が納得いったのが、この層の数だったんです。
また「3層」という数は、単層タップにより近い構造でもあり、タップ特有の横の膨らみをより軽減できるというメリットもあります。
Q.タップをつけた後のメンテナンスの仕方を教えてください。
A.基本的には、グリップタップの特徴の一つでもある「3層構造」の特性として、横の膨らみに関してはほとんど出てこないため、あまりタップの横を削り落とすようなメンテナンスは必要ありません。(チョークのノリを良くする為のタップ表面のメンテナンスは、随時プレイヤーの判断にて行いましょう)
Q.グリップタップの2種類の違い(ノーマルとアルティメット)を教えてください。
A.はい。まず、一般的な硬度表記だと、このグリップタップの特性をなかなかうまく表現できないと判断して、「グリップタップ(ノーマル)」と「グリップタップ アルティメット」とさせて頂きました。
(※アルティメット(Ultimate)・・・ 究極の、最高の等を意味する)
まずは「アルティメット」の方ですが、こちらは一般的な積層タップでいう「S〜M」といった感じですが、例えばビリヤードをプレーしている中で、手玉のコントロールを重視したいといったプレースタイルに合った タップに仕上がっています。 また、ノーマル(表記のない方)は、一般的な積層タップでいう「M〜H」で、例えば今よりも手玉により多くのスピン・回転・ヒネリをかけたいプレースタイルの方に合っています。
Q.栗林プロはどちらを使用されているのでしょうか?
A.実は・・・。どちらも使用しています!(笑)
というのは、日本のトーナメントだけではなく、世界での試合の経験をしていくにあたり、 僕自身特に意識をしているのが「コンディション」なんですが、その日、その時の コンディションに合わせて、このグリップタップを使い分けているんです。
Q.グリップタップを使用してからの変化はありますか?
A.その名の通り「グリップ力(食いつき感)」があり、手玉へ与えるスピン量が今までよりも多くなった為、無理にキュースピードをあげるようなリスクを取らなくてもよくなりました。
Q.グリップタップ開発秘話など、ありますでしょうか?
A.秘話・・・ですか(苦笑)
開発にかかる重要な要素でもあり、明確に言う事が出来ない部分もありますが・・・。
今回のタップ開発の中で、当然ながら革の選定(同じ牛革でも、その部位によって打感が違う)のこだわりに加えて、各積層の革をつなぐ接着材料も幾度に渡るテストを繰り返し、僕が求める打感・感触・回転力を維持しながらも、かつ、ミスキューをしにくいタップに仕上がるようこだわりました。
Q.最後に、グリップタップをこれから使用されるプレイヤーの皆さんにメッセージをお願いします。
A.まずはこのグリップタップ、体験して見てください!もしも、あなたが今までに「手玉のコントロール や、ヒネリ(回転)をかける事」にちょっとでも苦手意識があったとしたら、このグリップタップはきっとあなたのその悩みや、苦手意識を解放してくれます!